2010年08月05日

入院して約四ヶ月が経過した。(8)

 久々の更新である。

 入院した時は、まだ寒さの残る4月であったが、もう夏真っ盛りの8月である。入院日が4月15日であったから、8月15日でまるまる四ヶ月になろうとしている。時が経つのは速いものだ。

 入院当時に渡された「入院計画書」に記入された入院期間は二ヶ月であったから、今日現在で、その倍近く入院している事になる。ただ、現在の気持としては、もう少し入院しても良いかな、と思っている。その理由を以下に記したい。

 何度も書いたとは思うが、今回の入院の最大の目的は処方薬の見直しにある。その目的を達成する為には「入院」が不可欠なのだ。これも何度も書いたが、向精神薬の種類や処方量を変えると、その効果が現れるのに、最低二週間はかかると言われている。二ヶ月の入院だと、入院直後に薬の見直しが入ったとしても、三回程度の見直ししかできないのだ。

 今回は、双極性障害の第一選択の薬である「リーマス」の見直しを行った(一日400mgが800mgに増えた)わけだが、その副作用が出てしまい、その副作用を止める薬を飲んだら、「副作用止めの薬の副作用」が出て、といった予想外のことが起きたりして、どうしても入院期間が長引かざるを得なかったということもある。

 ただ、「副作用止めの副作用」が出たかどうかというのはどうしても医者の判断が必要で、その為に薬を変える、あるいは止める判断も医者が行う。そう言う意味で、外来だと適切な時期に適切な判断が出来なくなる場合のほうが多いのだ。

 だからこそ、入院して本当に良かったと思っている。

 昨日主治医の診察があり、抗うつ剤である「トフラニール」をさらに減らす方向で調整に入った。先の二週間で、10mgのトフラニール錠を、毎朝1錠のんでいたのだが、それを一日おきにしていた。

 この状況で薬の離脱症状(一般的には、『禁断症状』といった方が良いだろう)も出ず、また気分の上がり下がりもそれほど大きくないことを説明し、最終的に主治医が目指す「抗うつ剤ゼロ」を目指してみたい、と私から主治医に願い出た。

 暫く話し合いが続いた後、

「最初から一気に抜くのでは無く、『今日は大丈夫そうだ』と思ったら抜いてみて下さい。一気に抜くと、離脱症状もでるかもしれないし、また気分の落ち込みが激しくなる可能性があるので。そういう意味で無理のない範囲でトライしてみて下さい。入院中であれば何とでもできるので、そのあたりは気楽にどうぞ」

 ということで、OKが出た。また、退院に関しても、

「取りあえずの目標として8月末に設定をしましょう。まあ、これもあくまでも目標であって、それにこだわる必要も無いですから」

 とのこと。

 なかなか良い感じである。

 今朝から始まった「自分が行けそうだと思ったら、トフラニールを抜く」は、おそらく1~2週間のスパンで行われるはずだ。そうなると、次回の見直しは8月中旬になるであろう。その時、自分的にも、主治医的にも「外来でコントロール可能」と判断したら、退院の具体的な日付の話が出てくると思われる。

 もう20年この病気で苦しんでいるのだ。一ヶ月なんて誤差の範囲と思った方が良い。それくらいの気持で入院生活をすれば、きっと後悔しないで済む。

 「あの時、もう少し入院していれば良かった」と・・・

2010年07月16日

減薬に関するまとめ(2010/07/16現在)

 減薬に関する情報を書いてきたが、自分の備忘録という意味で、これまでの経過を書いてゆきたい。

●第一段階
 4月15日入院即刻血液検査。数日後診察があり、リーマス(正確に言うとリチウム)の血中濃度が、有効域に達していない事が判明。単位は忘れたが、有効とされるリチウムの血中濃度は、0.6以上。ところが、私の血中濃度は0.12しかない。
 即刻リーマスの容量が400mgから800mgへと倍増。それと共に、入院前には75mg(25mg錠を朝昼夕と飲んでいた)処方されていた、抗うつ剤トフラニールが、40mg(朝10mg錠 x 2、昼10mg錠 x 2)に減る。
 また、以前の医者が処方していたレキソタンが、ジェネリックのセニランに代わり、朝昼それぞれ2m、合計4mg処方される。さらに、就寝前に処方されていたレキソタン5mg x 2は、不眠時頓服となった。
 これだけでもかなりの減薬である。

 トフラニールが減って数日後、とんでもない頭痛に襲われる。最初は高血圧による頭痛かと思ったが、後で考えるとトフラニールの離脱症状だったようだ。

●第二段階
 リーマスが800mgに増量されてから、約二週間後、血液検査の結果があり、0.12だったリチウムの血中濃度が、0.5まで上昇。容量二倍でで血中濃度が四倍になる。なかなか良い。暫く経過観察となった。さらに主治医の方針で、トフラニールが40mgから20mg(朝10mg、昼10mg)まで減る。

 このトフラニールの減薬で、さらに頭痛と戦う事になる。

●第三段階
 リーマス800mgで、リチウム血中濃度が0.5を行ったり来たりを繰り返し、なかなか一般的な有効血中濃度である0.6まで到達しない。主治医曰く、リチウムは腎臓で代謝され尿と一緒に排泄されるので、私の体がそう言うシステムなのかも知れない、という。そう言えば確かに、頻尿気味ではある。

 この段階で、セニランとトフラニールをゼロにすると医者が宣言。抗不安薬であるセニランをゼロにするには同意したが、抗うつ剤であるトフラニールをゼロにするには少々抵抗があった。

 しかしながら、主治医のポリシーとして、
1.とにかく薬は必要最小限にとどめたい。
2.さらに双極性障害の場合、抗うつ剤は躁転の原因になり、躁転してからの抑鬱状態は、さらに酷くなる場合があるので、出来れば抗うつ剤無しで治療したい。
 とのことなので、トフラニールをゼロにする事を了承。

 暫くトフラニール・ゼロを続けたが、あまりに酷い頭痛の為、懇願して10mgに戻して貰う。

●第四段階
 トフラニール10mg、リーマス800mgで落ち着いていたが、月例の血液検査にて、甲状腺機能が若干であるが低下している事が判明。甲状腺機能低下を補うため、甲状腺ホルモンそのものである、チラーヂンが、朝50ug投入された。チラーヂンも発疹などの副作用を伴うため、経過観察が重要との事。

 この状態で、二泊三日の自宅外泊にでる。

●第五段階
 外泊中、抑鬱状態に陥り、予定日より三日遅れで病院に戻る。なぜ抑鬱状態に陥ったか今もって原因不明であるが、その外泊から戻ってすぐ、トフラニールを後10mg追加して貰うよう懇願。主治医は躁転の危険性を指摘して、逡巡していたが、「躁転の可能性があるというリスクを飲んで頂けるなら」という条件付きでOKとなり、暫くトフラニール20mg飲む事となった。

 ところが飲み始めて数日で、なんとなく自分のテンションが高いのが分かるようになった。饒舌だし、ネットへの書き込みも盛んに行っている。さらには、Amazonで注文をしたら、確認をせず注文してしまって、一つしか買う予定であったものを二つ買ってしまう。

 これではダメだ!と自身で気付き、トフラニールを10mgに戻して貰う。

●第六段階
 取りあえずトフラニールが減って落ち着きを取り戻したようだ。この段階で、

抗うつ剤 トフラニール:朝10mg
気分安定剤 リーマス:朝400mg、夕400mg
甲状腺ホルモン チラーヂン:朝50ug

 でかなり安定していたが、残念ながらチラーヂンの副作用(発疹)が出た。この段階でチラーヂンは即刻中止。また、月例の血液検査で、甲状腺機能は安定してきたものの、やはりリチウムの血中濃度が、有効域とされる0.6以上にならない。かといって、リーマスを増やすと甲状腺機能低下が指数関数的に起こる可能性があるので、これ以上リーマスは増やせない。
 主治医は悩みに悩んで、

「暫くリーマスもトフラニールもこのままで様子を見ましょう。再度血液検査をして、状態を確認した上で、もしかしたら、ランドセン(リボトリールのジェネリック)を追加するか、リーマスの代替品として使うかを決めましょう。」

となった、ちなみにランドセンは元々「てんかん」用の薬であるが、双極性障害に使う場合もあるとの事。

 ということで、7月16日現在に飲んでいる薬は以下の通り。

朝食後:トフラニール 10mg、リーマス 200mg x 2
昼食後:無し
夕食後:リーマス 200mg x 2
就寝前:ハルシオン 0.25mg+0.125mg ベンザリン 5mg x 2

 今朝血液検査があったので、この三連休の外泊が終われば結果がでて、その結果を元に、今後どの様な方針で薬選びをするか、主治医との話し合いになるであろう。

2010年07月14日

減薬に関するその後(Part.2)(2)

 減薬に関するその後(Part.1)の続きである。

 またBlog更新の間隔があいてしまった。Twitterを始めると、そちらの方が便利でいいや、と思い出してきて、ついついBlogの更新がおっくうになる(^^;)

 ま、それはさておき、前回とんでもない事が起きた、と書いたが、それは外泊中の出来事である。私の場合、任意入院であるため、外泊は特に制限がない。外泊したい日の二日前までに外泊届けを出せば何の問題もなく外泊許可がでる。

 この時期になると、もう一つの持病である「潰瘍性大腸炎」に対する医療費公的補助の受給者証の更新を行わなければならない。また、今入院している病院を退院した後、おそらくこの病院まで通院する事になるから、自立支援医療受給者証の更新(登録されている病院を変える)する必要がある。
 それら諸々の手続きをするために、外泊許可を取って自宅に戻ったのだが、いざ病院に帰ろうと思ったら、布団から起きられないのだ。

 どう考えても「抑鬱状態」だ。何にもする気が起きない。布団から出るのがおっくう。トイレに行くにも「気力を振り絞らないと」行けない。もちろんお風呂やシャワーも無理。

 結局、二日間寝たきりで、三日目に妻に付き添われて病院まで戻った。戻った後も、普通は談話室で患者さんと共に食事を取るのだが、そんな元気は全く無い。数日間、辛くて他の患者さんとも話さず、食事も部屋に引きこもって食べるような状態が続いたのである。

 約一週間で患者さん達と接することができるようになったが、ちょっとこれには驚いた。

 その後主治医の診察があったが、主治医も首をかしげていた。私もである。順調に減薬も進み、このまま順調に推移すると思っていた矢先の出来事である。

 ただ、看護師さん(この病院では、患者一人一人に、『プライマリー看護師』と呼ばれる看護師が付く)に話を聞いてもらったところ、以下のような言葉を頂き、少し気が楽になった。

「ここに入院されている患者さんの中にも、自宅外泊中に調子が悪くなる方は結構います。元々自宅で調子が悪いから、こうやって入院されているわけですから。逆に言えば、自宅に戻って調子が良いようなら、病院に入院する必要も無いわけです。だからあまり気にされずに、病院でゆっくり休養される方が良いですよ。」

 うむ。これには一理ある。

 と言うわけで、まあそんな騒動があったわけだが、その後はBlogに書いた様に、もっと大変な事が病院で起きた。

 なお、抑鬱状態が出た自宅外泊後、一週間経ってから再度自宅外泊を行ったが、その時は特に問題が起きなかった。参議院選挙の期日前投票も出来たし、前回行けなかった役所にも行けて、用事を済ませる事もできた。

 最後にチラーヂンの件を書いておこう。私の備忘録でもある。

 結局、チラーヂンの副作用である「発疹」が足や腕に現れてしまい、即刻中止となった。また、血液検査の結果、リーマスの主成分であるリチウムの血中濃度は、ある程度上がってはいるものの、期待したほどは上がってないとのこと。
 だが、現在の薬の組み合わせ(トフラニール10mg、リーマス800mg)が、今の自分には合っているような気がする、と主治医に話すと、「暫くこの組み合わせで様子を見ましょう」と言う事になった。これは、私の想定した範囲である。また私から主治医に対して、今週末自宅外泊をする旨伝え、了承を得た。いわば今の薬の組み合わせが良いかどうかを確かめるには、良い機会だと思っている。

 ただ、主治医としては、リーマスの副作用(甲状腺機能低下)は注意深く見守る必要がある旨の発言があり、リーマスの副作用が増えるようなら、リボトリール(同一成分で、ランドセンという薬もある)を併用するか、あるいはリーマスをこの薬に置き換える可能性もある、との事であった。

 これで退院が延びる可能性が出てきたが、まあ、気長に構える事としよう。

2010年07月08日

マジで火災発生!(8)

 火災報知器の「いたずら」で大騒ぎの病院だった訳だが、今日、本当に

火災発生!!!

 昨晩は外泊で自宅に戻ってゆっくりできた。さらに今朝は朝7時に起きて妻と一緒に朝食も取れた。前回とは違って良い感じである。
 また4月に入院して以来全然切ってなかった髪の毛を切りに、行きつけの散髪屋さんで髪を切ってもらってサッパリ。さらには諸々の手続きの為に役所に行って、それも順調に済ませ、終わったのが午後二時過ぎ。

 暑いし、もういいやってことで、早めに病院に戻ったのが午後四時ちょっと前。いつものように病棟入り口で、荷物検査を受けようとした瞬間、女性の声で、

「火事よ、火事!!! 本当の火事よ〜〜〜〜」

 という叫び声がした。これまでに六回も「火事騒ぎ」があったので、「誰かまた騒いでるな」などとノンビリ構えていたら、ホントに本当の火事で、なんだか焦げ臭い・・・

 こちらの荷物検査は当然ながら放って置かれ、看護師が消化器を持って、続々と出て行く。

 火元は女性用のランドリールーム。 洗濯機や乾燥機、そしてシャワー室があるところだ。看護師が持って行った消化器で初期消火をし、鎮火を見たが、他の看護師と医師が手分けして各部屋を回り、患者さんの避難誘導を行う。私も取りあえず荷物はスタッフステーションにあずけ、看護師や病院スタッフの指示に従い、避難路を逃げる。

 実は入院してすぐに、避難訓練があったのだ。なので避難経路は分かっていたし、看護師やスタッフも手順通りに患者さんを誘導していた。

 ただ、通常の状態と違うのは、ここが「精神科病院」であるということだ。何人かの患者さんは発作を起こして、泣きわめく人もいれば、倒れ込む人もいる。当然そういう人には看護師か付き添い、不安感を持たないように誘導していた。

 患者が全部避難した段階で、全員中庭に集められ、点呼を受けて、消防と警察の現場検証が終わるのを待つ。だが、騒ぎが収まった段階で、どんどんと具合の悪い人たちが増えてゆく。これは致し方ない。ここでも、看護師や医師以外のスタッフ(作業療法士、セラピスト、精神保健福祉士、管理栄養士など)も総出で患者さんの介護に当たっていた。なかなか落ち着いた対応だったと思う。

 まあとにかく「ぼや」で済んで良かった。またこれが日中だったのも幸いだ。もしこれが深夜だったらと思うと恐ろしい。

 ほとんどの患者さんは睡眠薬を飲んでいる。当然夜勤の看護師がたたき起こすだろうが、夜勤の看護師は二人しかいない・・・ 本当に深夜でなくて良かったとしみじみ思う・・・

 しかし、まさかこんな所で人生最初の「ぼや騒ぎ」に出会うとは・・・ 人生とはなんとも分からないものだ。

2010年07月06日

「火事です!火事です」いたずらで火災警報発令!!!(2)

 昨日のエントリ、「減薬に関するその後(Part.1)」の続きを書こうと思ったが、昨晩またとんでもないことが起きたので、それを書いておきたい。そうでもしないとやってられない気分である。

 昨晩10時過ぎ、寝る前の薬(気分安定剤のリーマスと、睡眠導入剤、睡眠薬)を飲み、談話室で、睡眠導入剤が効いてくるまで、ボーッとしていると、突然、

火事です。火事です。職員の指示にしたがって下さい

 というアナウンスが流れたと思ったら、大音響かつ高音のサイレンが鳴り響いた。

 すわ、火事か!と思うところだが、実はこの騒ぎ、この7月に入ってから昼夜を問わず起きていて、これがなんと六回目なのである。

 サイレンが鳴ったとたん、ほとんどの患者さんが泣き出したり、パニック発作を起こしたり、そのパニック発作を起こしたのを見て、さらに別の患者さんがパニック発作を起こしたりと大騒ぎである。

 もうこうなると睡眠薬の効果は吹っ飛び、眠るどころの話ではない。家が近くの患者さんは、自宅に避難したぐらいである。

 看護師もおろおろするばかりだし、当直の医師は要領を得ない回答を繰り返すばかりで、患者さん達の不満は頂点に達し、看護師や医師に殴りかかろうとする者まで出た。

 落ち着いたのは午前1時過ぎだが、みんな眠れないので、談話室で病院の対応の甘さを非難する場となった。

 これが最初ならまだ許せる。でももう六回目である。何度も何度も看護師を通じて理事長に対して、このような「いたずら」(いや、もう犯罪と言って良い)が起きないような防止策を講じるよう要請しているようだが、何の回答も無いのである。これじゃ患者がキレても当然だ。

 ある患者さんは横浜弁護士会と横浜医師会に顔が利くらしく、改善が見られないようならしかるべき措置を取る、とまで言っていた。当然であろう。

 私も、この病院の代表メールアドレスに意見書を出そうかと思案中である。折角投薬の見直しが上手く行って、退院も視野に入ってきたのにこんな騒ぎが続くようでは、落ち着きそうな病状も悪化してしまう。

 今週は水曜日から一泊の外泊、そして日曜日から一泊の外泊を予定している。前回外泊で体調を崩したのだが、この状態が続くなら、少し外泊を増やして夜病院にいない方が良いかも知れない、と思い始めた・・・

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