先日書いた元同僚の死は、やはり私の心をかき乱しました。と言うより、どう対処したらよいか分からないというのが本当のところでした。
共通の友人・知人と彼の死に対して電話越しに語ってみても、涙さえでない。さらに、実のお兄さんと連絡が付き、彼と話しても、彼との思いで話を語り合っても、やはり悲しみが湧いてこない。
自分の悲しみを感じる感覚はもしかして麻痺してしまったのか?と、すこし思い詰めたりもしました。また、なぜ私に彼の死を知らせてくれなかったのか、それを恨んだりもしました。
このままでは変になりそうだったので、いつもお世話になっている神経科の医者に予約をいれて、今のこの気持を聞いてもらうことにしました。
医者には、まず若くして脳動脈瘤で死ぬことがあるのか、聞いてみました。医者は、
「あり得ますね。脳動脈溜は頭部X線CTを行わない限り、発見できません。毎年の健康診断でそれをやるわけにはいかんでしょう。それにもし見つかって手術するとしても、血管にコブができているわけで、通常はクリップ手術といって、コブを挟み込んで、そこに血液が流れないようにして破裂を防ぐ、という方法をとります。ポピュラーな手術ではありますが、リスクが全くないわけではないです。」
とのこと。つまり血中コレステロールが高かったり、高血圧であったりしても、そうでなくても、脳動脈溜は関係なくできるし、それを発見することは極めて難しく、発見できても完全な手当ができるわけでもない。
「先生、それじゃ41才で亡くなる、というのは、彼の運命だったということでしょうか?」
「そうなるでしょうね。」
「・・・」
「國頭さん、あなた彼の死に何らかの責任があると考えてませんか?」
「いや、そういうわけではないのですが、彼の死に対して悲しみが湧いてこないことにとまどっているのは事実です。」
「なるほど、でももう一度言いますけど、彼の死に対してあなたは全く責任はないですよ。それから、悲しみが湧いてこないのは、あまりにも突然すぎたからですよ。あとは時間が解決してくれます。あまり気に病まないことです。」
「分かりました。でももう一つ気になっていることがあります」
「何ですか?」
「あんなに、Uくんと親しかったのになぜ私の所に連絡が無かったのか、元同僚達に、若干ですが怒りの感情があります」
「なるほど」
と、ここでしばし、先生も考え込んでから、こう答えました。
「おそらく、國頭さんには誰かが連絡したんだろう、と考えてしまったからでしょうね。」
「でも、彼の偲ぶ会が東京で開かれたんですよ」
「・・・ もしかしたら、國頭さんの健康を気遣ったからかもしれませんよ」
「あっ、私の病気の事を知っていて、病状が悪化するのを恐れた・・・」
「おそらくそうでしょう。あなたの健康状態が悪化することを、そのUさんも望まないでしょう」
医者の最後のアドバイスで、我に返りました。
「ああ、なんて自分は自己中心的な人間なのだろう。彼の死に、私はなんの責任もないし、連絡をくれなかった同僚達を非難したのは、大きな勘違いだった」
これですこし楽になりました。
Uくん、いや、うなちゃん。41年間ごくろうさん。安らかに眠って下さい・・・

コメント (8)
いやぁ
脳動脈溜・・・
クリッピング・・・
自分は2006年で初めて受けた人間ドックで、さらにオプションで受けた脳ドックで、脳動脈瘤見つかりました。
(自覚症状はゼロ・・・)
再検査、再検査を重ね一旦経過を見ようということになりましたが、一応(そうおっしゃったのは脳神経科が専門の先生だったんで)脳外科サイドの判断を仰ごう」ということで検査してもらったところ
・場所がヤバイ
・まだ若いわりに高血圧
・多発性(結果的に3~4個見つかりました)
ということで、07年、08年と2回に分けて開頭でオペいたしました。。
#一応飲んだり騒いだりしながら生きております。
それ以上のコメントありませんが、謹んでご冥福(まったく存じ上げませんが)お祈りいたします。
合掌。
ご参考
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=331981519&owner_id=677421
&
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=758109508&owner_id=677421
投稿者: てら | 2009年02月15日 20:49
日時: 2009年02月15日 20:49
本当に悲しいときは涙って出ないかも。
おじぞうさんは良い先生がいて良かったね。
本当に、こんなに親切に聞いてくれる先生がいて。
うなちゃんのご冥福を祈ります。
投稿者: 湯ちゃん | 2009年02月15日 21:12
日時: 2009年02月15日 21:12
おくやみもうしあげます.寂しくなりますね.私も先日友人を一人失いました.
こういう事って,年齢とともに今後増えていくんだろーなーって覚悟してます.
投稿者: はまちゃん | 2009年02月15日 22:53
日時: 2009年02月15日 22:53
てらさん:
コメントありがとうございます。
>さらにオプションで受けた脳ドックで、脳動脈瘤見つかりました。
良かったですね、オプション付けて。私が相談した先生も、「脳動脈溜には自覚症状が無いんですよ」って言ってました。
>07年、08年と2回に分けて開頭でオペいたしました。
mixiの日記に書かれていたのを、参考URL見て思い出しました。
今更ながら、とんでもない病気もあるものだ、と思います。
>謹んでご冥福(まったく存じ上げませんが)お祈りいたします。
この一文が私にとっても救いになります。ありがとう。
投稿者: おじぞう | 2009年02月15日 23:15
日時: 2009年02月15日 23:15
湯ちゃんさん:
>本当に悲しいときは涙って出ないかも。
なんですかね・・・とにかく突然で未だに信じられないです。
>こんなに親切に聞いてくれる先生がいて。
基本的にカウンセリングをしない先生なんですが、予約の段階で「友人を亡くして、どうしたらよいか分からない」と話して置いたので、親身になって話を聞いてくれて、アドバイスをもらえた気がします。
良い先生に巡り会えたと思います。
>うなちゃんのご冥福を祈ります。
ありがとうございます。この言葉が本当に私を救ってくれます。
投稿者: おじぞう | 2009年02月15日 23:47
日時: 2009年02月15日 23:47
はまちゃんさん:
>寂しくなりますね.
ええ。確かに。L社で同僚だったんですよ。で、いつだったかは詳しく憶えてませんが、海外スキー(カナダ・ウィスラー)に行った時、昼食を食べている時に「國頭さん」って、声をかけられ、振り向いたらうんちゃんが立ってました。彼も同じ時期にカナダにスキーに来てたんですね。不思議な縁を感じました。
>私も先日友人を一人失いました.
お悔やみ申し上げます。辛いですね。
>年齢とともに今後増えていくんだろーなーって覚悟してます.
そうなんですが、今回はあまりにも突然で、未だに何が何だかわかりません。
投稿者: おじぞう | 2009年02月16日 00:09
日時: 2009年02月16日 00:09
謹んでお悔やみ申し上げます。
人生の折り返し過ぎると、お迎えが来る確率もだんだん上がってきますよねぇ。
(中学生ん時から同級生の死に直面してるので、何となく「覚悟」はあるような気も?)
一日、一日を精一杯生きてきましょうぜ。
投稿者: DAN | 2009年02月16日 23:08
日時: 2009年02月16日 23:08
DANさん:
>謹んでお悔やみ申し上げます。
ありがとうございます。
>人生の折り返し過ぎると、お迎えが来る確率もだんだん上がってきますよねぇ。
悲しいかな、そうですね。
>一日、一日を精一杯生きてきましょうぜ。
はい、亡くなったうなちゃんの為にもそうしましょう。
投稿者: おじぞう | 2009年02月18日 17:09
日時: 2009年02月18日 17:09