映画館の中で「それでもボクはやってない」と叫ぶ
結局三連休は仕事(見積もり作業、休日出勤、確定申告準備)で結構忙しかったので、自分へのご褒美として、今日は映画を見に行くことにしました。
映画館で映画を見るのは、昨年の春に「寝ずの番」を見て以来です。この映画、今までみた日本映画の中では「私のベストワン」だったのすが、今日で「私のベストワン」は、今回見た映画となりました。
周防正之監督の「それでもボクはやってない」を見たんですが、まず見終わった瞬間、
「なんでや〜」
と大声で叫びそうになりました。それだけ主人公に感情移入できたのでしょう。後でパンフレットを買って上映時間を確認したら、2時間23分もの長尺。その長さは全く感じられませんでした。
この映画は、今までの「法廷モノ」の映画の常識を覆したと思います。まず驚いたのが、裁判における「裁判官」の権力の強さ。周防監督もパンフレットの中で触れていますが、一般的な「法廷モノ」(テレビも含めて)では、検事と弁護人が丁々発止のやり取りを主に描いているものが多いと思うのですが、「裁判官」のせりふがとても多く、法廷内における「裁判官」の権力の強さが表れています。
特に小日向文夫さんが演じる裁判官が「ここは私の法廷です」と毅然とした態度で発言する場面は、寒気がしました。
今回の主役は、一応、痴漢容疑で捕まって裁判をうけることになった、加瀬亮演じる「金子哲平」ということになってますが、日本の「裁判制度」そのものなのかもしれません。
ですから、この映画は、ある意味社会的ドキュメンタリーの側面があります。つまり、日本の司法制度の中で、なぜ「えん罪」が起きるのか、そして、私たち男性に取ってはもっとも身近な犯罪となりうる「痴漢事件」にこそ、「えん罪」が起きやすいことが「とても分かりやすく」この映画の中で説明されています。ある意味とても「後味の悪い」映画です。
でも、エンタテイメントとして楽しめないか?というとそうでもないんですよ。
周防監督恐るべし。
この映画は、今日現在「私のベストワン」になりました。興行収入はどのようになるかわかりませんが、私個人の意見として、この映画は日本映画市場における記念碑的作品になることは間違いない、と確信してます。
まだ見てない人は映画館に走りましょう!1,800円払う価値は絶対あります。内容は余り教えたくありませんが、どうしてもと言う人は、
CinemaScape -映画批評空間-
へどうぞ。
PS
それから、テレビ朝日系の刑事ドラマ「相棒」が好きなひとも是非!
「トリオ・ザ・捜一」の一人を演じている役者さんが、なんと痴漢役で登場してます。誰かは見てのお楽しみ!
